横浜かたぶき俳句会

第168回定例句会

7月19日 土曜日

午後14時から 

当季雑詠      5句

   事務局 渡邉雄蕉 


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2025年6月定例句会第167回
屏風絵の滝壺からの叫び声 雄蕉
ノラ猫の肩甲骨や桜桃忌 なごみ
梅もらひ迷ひたりけど煮る事に ヒサ
墓洗ふ故郷匂う夏木立 きょうこ
梅雨晴間ひとりあそびの子がひとり あやこ
黒き線大河のような蟻の列
梅入りして青き匂ひの山河かな あきこ
蝸牛牛歩の散歩病み付きに 啓子
蘭奢待飛蝗に名誉食われけり 雄蕉
形代に息を吹きかけ夏越かな 啓子
青絵の具空に溶かして梅雨晴間 弘棋
日本株闇に迷路の梅雨晴間 雄蕉
枇杷剥いて母の笑顔はまんまるに きょうこ
夏時間今日より気合ひ入れ直し ヒサ
メトロ出てギャラリーまでの梅雨晴間 なごみ
紫陽花の咲き誇る道下校の子 啓子
ソーダ水の泡消えるまで人を待つ あやこ
鮎料理言葉はじける四人組
長谷寺に紫陽花濡れて山蒼し あきこ
ただ若葉風に吹かれておりにけり あきこ
実梅ひとつころがっていく坂の街 なごみ
暮れなずむ山を影絵に梅雨夕焼 弘棋
あじさいの涙か花に雨しずく 弘棋
梅雨もないガザの瓦礫はパンになる 雄蕉
白きシャツ行き交ふビルに夏来たる きょうこ
夏草や団地掃除の鎌を研ぐ ヒサ
園児らの帽子は黄色枇杷実る なごみ
万緑や不動池から銀の風 啓子
囀りの森に正調破調かな あやこ
夕立や犬と共に走る走る
風薫る角の花屋に花あふれ あきこ
万緑すみどりきみどり深みどり あやこ
お揃いの帽子は黄色柿若葉 きょうこ
江戸小町競ふ如しに花菖蒲 弘棋
枯山水見えずつかめず父の日は 雄蕉
あじさいや昨日に続き寺参り きょうこ
黴雨やまず死して三ノ輪の浄閑寺 なごみ
春行くや友の訃報の淋しかり ヒサ
淡い色どきっとする程濃あじさい 啓子
紅二重静かなる町抱きをり あやこ
色路線マップトラベル夏夕べ
バス待ち見上げし笑顔つばめの子
風小さく風の大きく新樹晴 あきこ
藤波やこぼるる花も又愛し ヒサ
ツアーカーテン下ろして居間や夏座敷 弘棋












watanabe yusho 2017.1